医療法人
岩瀬医院

当院は1832年の開業以来、180年以上にわたってこの地域で診療を続けてきた歴史あるクリニックです。それだけに長く通ってくださる方が多く、患者さんの層も幅広いのが特徴です。ですので、専門とする循環器内科だけでなく、内科、小児科、胃腸内科も標榜し、お子さんからご高齢者まであらゆる世代のさまざまな悩みに対応しています。

患者さんと向き合う際、私が念頭に置いているのは、ゆっくりと丁寧に話すこと。当院は心電計などの診療設備を整えてはいますが、検査データだけに頼るのではなく、患者さんのお顔をよく見てじっくりとお話をしながら、その方の家庭環境などにも目を向けるようにしています。

また長く医師会の活動に携わってきたことから、当院は地域の医療機関とのつながりが深く、密に連携を図っています。医師会では専門家を呼んで講演会を開催することが多く、学びの場にもなっています。当院で診療を始めてから30年以上たちますが、これからも謙虚な姿勢で知識や技術を習得し続け、地域の皆さんに還元していきたいと思っています。

2016年から、父との二診制で患者さんを診させていただいています。それまでは、都内の病院で総合診療と渡航者を対象とした診療に携わっていました。総合診療では一つの臓器に限らず、総合的に何でも診て診断できる能力が求められるので、当院で診療するときに役に立つに違いないと考えたのが、この分野を選んだ理由です。大学で専門分野を決める際も同じで、どの臓器でも診られるようにするには循環器内科がベストだと考え、父と同じ道に進みました。

実際、当院にはさまざまな患者さんがいらっしゃるので、症状から多角的に原因を探り改善をめざすのは、とてもやりがいがあります。場合によっては専門機関を紹介することもありますが、迅速な初期判断は「町の診療所」の大切な役割ですから、地域と病院をつなぐ窓口としての機能もしっかりと果たしていきます。

今後は、長く通ってくださるご高齢の患者さんを継続して診ていけるよう、訪問診療を開始するなど在宅医療にも力を入れ、あらゆる角度から地域の皆さんを支えていきたいと思っています。